服、音楽、文描き。(Prod. by いんふぃ)

ファッション,ダイエットのことなど書いてます.

【最終日】今から75日後以内に内定を取るいんふぃ(23卒)

いんふぃです。

 

先ほど連絡があり,

 

先日受けた企業から内定を頂きました。

 

ようやく,内定が出ました.

 

長かった.本当に長かったです.

 

元々一社に絞って就活を続けて,

 

あれだけ頑張って,お金も時間もかけてポートフォリオを完成させたのに

 

面談中にどうにもならないミスマッチを感じて辞退した6月.

 

「ここを断ってしまったら,俺は終わる」

 

そう思って,必死に自分を騙そうとしました.

 

でも,どうにもならなかった.

 

二回目の面談でも採用担当の方は揺るがず,僕の意思を確認し続けました.

 

「このままじゃ二次選考には進めない」

 

自分を守るため,必死に作り出した理由も,

 

簡単に見透かされていたのでしょうね.

 

「俺にはここがあるから」

 

「ここ以外考えられない」

 

そう思った裏には

 

「就職活動に向き合いたくない」

 

その気持ちがあったからこそ,みっともないくらいに縋り続け,

 

そして自分を苦しめたのでした.

 

それを抜きにしても,素晴らしい会社だと今でも言えますが.

 

面談中にあまりのどうにもならなさに自分から辞退を切り出した時,

 

涙が出ました.

 

父親、母親に泣きながら、

 

辞退したことを連絡しました。

 

「おい,お前これからどうするんだ?」

 

「ネクタイの締め方も分からない」

 

「ESも一度も書いたことがない」

 

例えるなら,いきなり水と食糧なしで,砂漠に投げ出されるような選択を

 

自ら選んだのでした.

 

また,そこで出会った人事の方は,等身大の俺を評価して下さったこともあり

 

「ありのままの自分を受け入れさせたい」

 

という想いが,これからの自分の軸となりました.

 

それが今年の6月.

 

今思えば全然チャンスはありますが,完全に出遅れのスタートでした.

 

大学のキャリアセンターで相談をするけども

 

何か,既存の前例や枠に当てはめられているのが違うと感じて

 

早々に辞めました.

 

私は自分を救ってくれたファッションに関わりたかったのに

 

気づけば,自分にとって負の象徴である,理系の分野に誘導されていました.

 

周りは何一つ疑わず,そのまま理系の会社へ.

 

きっと,大学受験をスルーした時の俺は

 

周りの受験組に,同じように見られていたのでしょう.

 

自らの意思を押し通して、進路を選ぶのは

 

俺にとっては初めての経験だったのです。

 

「そりゃそうだよ.理系の大学だもの.」

 

「おかしいのはお前だよ,場違いだよ」

 

「大体理系のくせにファッションとか,お前マジで頭大丈夫か?」

 

一度は,諦めたファッションの世界.

 

そもそも自分が勝手に好きなだけで,

 

どこまで自分が優れているかなんて全く分からない.

 

たまたま大学にファッションが好きな奴がいなかっただけで,

 

所詮は俺も「井の中の蛙大海を知らず」ってことなんだろうな,と.

 

仮に大学でちょっとオシャレだとしても

 

原宿に出たら?下北沢に出たら?

 

俺は評価に値する?それともカスみたいな存在?

 

都内のオシャレなセレクトショップの店員さんからは、どんな風に見られる?

 

男なのにめっちゃ低身長だし,

 

そもそも「見た目」の要素が強いアパレルで,俺の居場所はあるのか?

 

自分みたいな根暗なヤツが,本来アパレルを志望するような奴らに勝てるのか?

 

これは今の今まで思い悩んだことですが。

 

一度は諦め,営業職を探す道へと進みました.

 

初めて使ったエージェント.

 

「やってる感」がものすごくあるんですよね.

 

「自分である必要がある企業がいいです」

 

「自分の個性を受け入れてくれる企業がいいです」

 

何度も繰り返し面談をして,すり合わせをして.

 

「これは俺もいけるんじゃないか」

 

でもね,必ず妥協は生まれているんです.

 

「○○みたいなお仕事,いんふぃさんは向いてそうで~」

 

「ああそうかもですね(そもそもファッション以外自分がないから何でもいい)」

 

自分に確固たる軸がないと,簡単に流されちゃうんですよね.

 

あの時の自分はまさにそのままで.

 

ホントは営業なんて一つも向いてないんです.

 

でも,現状変えるために動かなきゃいけなかったのと

 

今まで大学で嫌というほど座学をやってきたので

 

「思いっきり環境を変えたい」

 

「こんなクソみたいな生活もう二度と嫌だ」

 

という気持ちが強く,やれるはずのない営業職も

 

なんとなく,ハツラツとしてて明るいイメージが,

 

これまで過ごしてきた理系大学の暗く閉鎖的な環境とは

 

対照的に映って,ここに行けば俺も変われるのではないかと

 

無理やり選んでいました.

 

志望動機を考える上でも、

 

営業は「ものを売る」という分かりやすさもあるし

 

他の事務とか,全く目的が見えないものよりは考えやすかった.

 

そして,専門学校の営業を受けて

 

「線が細い」という理由で,一次面接で落とされました.

 

「うるせえよバカ」って思うのと同時に,

 

「まあそりゃそうだよな」と納得する自分もいました.

 

その後も営業に縋り続ける毎日.

 

とにかく説明会に参加をしました.

 

求人もどんどん減ってくる中で,絶対に嫌だと思っていた

 

理系と関わる会社ですら,エージェントの紹介を断りきれず,参加していました.

 

初めに「理系とちょっとでも関わりたくないです」と伝えていたのに

 

「やる仕事内容は文系ですよ」と紹介をされ.

 

ブレーカーなんて,知りたくもないし売りたくもない

 

そう思っているはずなのに,何か自分にプラスになるのでは,

 

もしかしたら,自分の視野が狭いだけかもしれないと,

 

無理やり参加をしていました.

 

変な教材を売りつける営業や,冷凍食品を売る営業,不動産営業など

 

色んな企業の説明会に参加するたびに,ため息ばかりの毎日.

 

納得できるはずがなかった.

 

本当はファッションの世界に行きたいのに.

 

俺にとって、ファッションは

 

孤独で辛い大学生活を支えてくれた精神的支柱で、

 

長らく見つからなかった、

 

「俺にはこれがある」といえる、大切なモノで。

 

そしてこれはあんまり良くないけど、

 

その仕事に就くことが、

 

辛いことばかりで何も楽しくなかった俺にとって、

 

楽しそうに過ごす同世代への羨望と嫉妬にまみれた

 

この大学生活を清算する唯一の手段だったから。

 

「じゃあどうしたいのか」

 

「ここまできたらアパレルしかない」

 

そう決めました.

 

アパレルで何かないか,他社のエージェントを受けましたが

 

紹介された求人は

 

「呉服屋」「着物の営業」「着物買取」「幼児服販売」

 

エージェントの方はちゃんと対応してくれたとは思うけど

 

「お前にファッションは無理だ,諦めろ」

 

と言われているようで,悔しかったです.

 

そこから,自分で探すようになりました.

 

Indeed,engage,スタンバイ,Ready to fashion,iDA など

 

その時点で,9月.

 

既に数は減っていました.

 

9月に受けたリユースショップ.

 

僕の始まりの地であり,少し怖くも自由で、

 

ファッションに包まれた、大好きな「原宿」で働けるお仕事でした.

 

「ここを逃したら俺は本当に終わる,死んでしまう」

 

「もう二度とこんな求人は出てこないだろう」

 

「この地獄に垂れる一本の蜘蛛の糸を必ず掴まなければ」

 

力みに力み過ぎて,失敗しました.

 

ほぼ全店舗回って,それぞれのいい所も言えたのに聞かれない.

 

志望動機すら聞かれず,一時間のはずが早々に切り上げられた面接.

 

もう終わりだと思いました.

 

並行して応募していたところからも

 

「ただいま募集しておりません」やサイレントお祈りをされる毎日.

 

何一つ上手くいかず,絶望感でいっぱいでした.

 

10月受けた,中小企業の営業職。

 

営業に立ち返ってしまった不安を抱えつつも

 

間接的にファッションと関われるならいいやと

 

無理やり自分を納得させて受けました.

 

前回リユースショップの失敗があったので,

 

「会話をする」ことを念頭において.

 

臨んだ面接.

 

社長直々に出てきました.

 

「志望動機は?」

 

「はい,御社の商品は...」

 

「なるほどね」

 

「君,ウチじゃなくて飛び込み営業とか向いてるんじゃない?」

 

は?????????????????????????????????????????????????????????????

 

いや,俺はアンタの会社に入りたくて来てるんだけど.

 

面接受けに来ているんだけど.

 

「俺は男の子を面接するときはね,こういうスタンスなんだよ」

 

「その子のためを思って,向いてるところを紹介してるんだよ」

 

いや,待って待って.

 

俺はさ,何週間もかけて,アンタに進路相談しに来たんじゃないんだよ.

 

ここに入るために,お前の会社の商品を見て,企業理念を叩き込んで

 

商品のいいところ,これからの展望を考えてきてるんだよ.

 

「君はさ,仕事を継いだらいいじゃん」

 

「就活やめて,家の仕事今すぐ手伝ったらいいよ」

 

俺の将来をお前が決めるな.

 

「いや,俺はちゃんと社会人に一回なりたいんです」

 

「俺は自分でちゃんと,一社会人として生きていきたいんです」

 

「これまで甘やかしてもらった分,親にも自分のためにも...」

 

「いや分かるけど,俺はそっちの方がいいと思うなぁ,俺の経験上.」

 

「俺の時代は,飛び込み営業とかそういうので鍛えられたんだよ」

 

「それは君の甘えだから.本当にできるやつは掬い上げられるから」

 

「君はさ,思い込み激しいよね? それで自分の可能性限っちゃっていない?」

 

「そんなんじゃきみ,成長しないよ(笑)」

 

私も受かりたいので,引き下がるのですが

 

やればやるほど,自分の主張を飲まない私に嫌気がさしたのか

 

どんどん機嫌が悪くなっていき,私自身が否定され始めました.

 

結果,落ちました.

 

今思えば,クソくらえなのですが,

 

あまりのショックにしばらく立ち直れませんでした.

 

「本当の自分は求められていない?」

 

「やっぱり,嘘ついて就活しないと内定って出ない?」

 

6月に断った企業で出会った人事の方は

 

「不器用だけど,君は面白い人だ」

 

「大きなエンジンを持っているから,方向性と腹決めだけだと思うよ」

 

取り繕わず,純粋な僕自身を評価して下さった.

 

そのことが,僕を縛り付けていたのです.

 

「俺らしさは要らない?個性なんて邪魔なだけ?」

 

「本当の俺を認めさせたい」

 

「嘘ついて会社に入ったって,それで辞めちゃうなら意味がないじゃないか」

 

その気持ちは,変わらず持ち続けていました.

 

そして11月.

 

受けた企業は

 

自分の勉強での苦労,俺を助けてくれたファッションへの想いなど

 

ちゃんと聞いてくれて,共感してくださいました.

 

リユースショップの経験,中小社長の面接経験から

 

「会話する」ことを大切にして.

 

今までで一番「僕らしさ」が出せた面接でした.

 

そして,頂けた内定.

 

救われた気持ちでいっぱいでした.

 

偽りの自分ではなく、本当の自分を出せて

 

社会から求められたこと。

 

認められたこと。

 

本当に長かった.

 

周りが当たり前のように手にしてきた内定

 

それが全く得られないことが,自分だけが彷徨っていることが

 

「ひょっとして俺は社会不適合者なのか?」

 

という人格否定につながり,自分を苦しめていました.

 

ようやく,取れました.

 

大学受験を逃げて,サークルからも逃げて,自動車の運転からも逃げて,

 

退行ばかりの人生,何一つ最後までやり抜けないことが

 

コンプレックスの塊であった俺.

 

ようやく一つ,自分を支える大きな結果が出せました.

 

自分を信じて,信じ続けて掴んだ結果.

 

ちゃんと,自分の大好きなファッションと関わる仕事に就くことが出来ました.

 

本当に,良かった.

 

まだ,イマイチ実感はわきませんが

 

来週の発表のことは今日くらいは忘れて,噛みしめようと思います.

 

このシリーズはここで終了です.

 

元々2022年12月31日を75日後として,決めて更新してきましたが,

 

結果として,3分の1にあたる25日で終えることが出来ました.

 

 

企画倒れと言えば,そうですが.

 

こんな幸せな企画倒れは他にありますかね(笑)

 

ともかく,やっと一息つけそうです.

 

来週の発表は憂鬱ですが,

 

もう内定を取ったオレに怖いものはありません.

 

しっかり卒業できるようにやりつつ,

 

残りの学生生活を少しでも,思い出を残そうと思います.

 

一度でも見て下さった方,

 

ありがとうございました。

 

それでは。

 

~本日のリリック~

 

振り返らず走ってみたけど

 

振り返ると帰る場所は何処?

 

誰も居なくなった部屋から出て

 

今駅に着いたところ

 

人並みに揉まれてただ

 

皆がうつむく 22時のホーム

 

どこで忘れたのかもまた忘れて

 

飲み込む不安を

 

また消化 イラつくあいつの愚痴やら冗談

 

また相談 ガラスに映った自分が共感

 

I changed my mind

 

I changed my life yeah

 

やりたいことは出来たかい? ah ha

 

やりたくない仕事こなして帰る

 

いつか絶対あそこで輝く

 

皆がまた今日も疲れて

 

その先が想像できない

 

明日が見えない

 

周りが見えない

 

この霧を抜けたら 光の中へ

 

その場所へ 辿り着ける保証はない

 

でも行こう

 

明日へ繋がる

 

先へと続く

 

目には見えない

 

この目の前の線路の上を

 

SALU-ホームウェイ24号 (In My Lifeより)

youtu.be

この曲は,中小社長の面接の後に流れてきて

 

駅のホームでボロ泣きしたやつです.

 

SALU,ありがとう。

 

この曲以外にも,このシリーズで書いてきたリリックは

 

みんな,俺の力になってくれた素晴らしい曲ばかりです。

 

本当に,支えてもらいました。

 

ありがとう。

 

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